ぐだぐだ日和

ぐだぐだ日和ver.2です

飲酒解放宣言

9月30日、ついにやってきますね。

長きにわたって酒飲みたちを弾圧してきた、禁酒法時代がようやく終わりを告げようとしています。

緊急事態宣言およびまん延防止等重点措置の解除です。

 

長きにわたり外での飲酒を控えてきた人たち、収入源が大幅に減ってしまい苦境に立たされてきた飲食店、そして何より、現場を支えてきてくれた医療関係者の方々。

誠に、お疲れ様でした。

医療関係者の方々には特に感謝を。

国を挙げて労いをするべきではないだろうか…と考えています。

 

僕も無事ワクチンを2回接種し終え、今は抗体ができるのを待つばかりです。

医療崩壊まで数コンマといったところでなんとか回っているといった旨のツイートを見るたびに、「今罹患して、重症化したら助かる見込みは少ないかもしれないのか…」と思い、恐怖から引きこもりを加速させていました。

そんな毎日に一区切りがつく9月末。

みなさんどう過ごす予定でしょうか?

居酒屋、行ったりしちゃいますか。

 

居酒屋といえば飲み会を想像するのは短絡的でしょうか。すみません短絡的で。

そんな短絡的な僕は、実のところ飲み会が結構好きです。
会社の先輩と行くものも、友達と行くのも、全部まるっと好きです。

飲み会の魅力は行われるメンバー構成によっても変わりますが、どのメンバーでも共通しているのが「会話」と「料理」です。

 

飲み会の会話は9割9分9厘くだらないものです。翌日だいたい何話したか覚えてないくらいにくだらないものばかりです。

そのくだらなくて、する必要のない話がとても愛おしくて僕は好きなのです。

 

最近見た夢の話、ちょっとした失敗の話、よくないといいつつも堪えきれず吐き出してしまった愚痴や弱音、途方もなくて現実味もない夢の話。

普段無意識に抑えてしまうような些細な話。こんな話しても面白くないよなあ…と思って心にしまいこんでしまう話。

そんな話が、お酒の力が働くことで抑え込んでいた謎の力を弱体化させてポンポンと出てきてしまうあの異常な空間がとてつもなく好きなのです。

 

みんな等しく弱くて、繊細で、外には出せないようなプライドや意地の悪さを持っていることを実感できる空間はあそこ以外になかなかないよなあと思うのですがどうでしょうか。

デスゲームとかに参加させられたらそういう本性は出るかもしれませんが…

 

そんな人間の醜悪さとか弱さとか、その逆の美しさや芯の強さのようなものが入り混じった話がスパイスとなり、居酒屋メニューは格段と美味しく感じられます。

これぞ酒の肴といったところです。

 

先輩の愚痴や弱音を聞きながら飲む緑茶ハイ。

シラフでは恥ずかしくて口に出せないような未来の話をしながら飲む日本酒。

どれも格別です。

 

DJのように、話やメンバー、バイブスに合わせて、お酒やつまみをチョイスしていくのは幕の内弁当をどの順番で食べるのか?みたいなものと似ているかもしれないです。

 

ただ、そのつまみも年を重ねるにつれてチョイスするメンバー陣も顔ぶれが変わってきつつあります。

ハタチになりたての頃はもっぱら揚げ物でした。

唐揚げにハムカツ、串カツにフライドポテト。

それさえあればいくらでもお酒が飲めて、朝まで馬鹿騒ぎができました。

ただ年を重ねるとハタチの頃にはしなかったような話もするようになります。

 

例えば身体の話や保険の話。そして資産運用の話などなど…

まあそんな資産運用みたいなは高尚な話はしたことがないので嘘ですが。

 

ただ保険料とか身体の不調の話とかはちょこちょこ出たりします。

やはり関わるものや世界が広がると、それに応じて見えるものが増えるからでしょうか。

身体の話は純粋に老いですね。肌がカサつくようになったとか、ぎっくり腰やったとか、あの頃20代でするとは思わなかった話が普通に出てきます。

 

そんな気が重くなる話に、胃が重くなるようなものばかり食べていられないからか、23歳を過ぎてから居酒屋の鉄板メニューにだし巻き卵や揚げ出し豆腐、冷やしトマトなどが加わるようになりました。

個人的にはタコわさとか、なめろうがアツい布陣です。

 

正直お酒が飲めるようになったばかりの頃は、タコわさとかだし巻き卵を頼む人たちを見て「何を通ぶってるんだ、本当は別に食べたくもないくせに」とか思ったりしてました。

ええ、勘違いも甚だしいですね。若さゆえの過ちとはこのことです。

 

そんな年老いて頼むメニューが変わってしまったと嘆く会話も飲み会の鉄板のテーマでもありますが、個人的には悪くもないなあと思ったりします。

お酒が飲めるようになった頃はわからなかったビールの美味しさも、揚げ物が正義、だしを味わうメニューなんて邪道!と思って邪険に扱っていた暑揚げ豆腐も美味しく食べられるようになったのです、これはハッピーにちがいありません。

 

これから年をとるにつれて菜の花のおひたしとかも好きになっていくのかな…今存在から心底嫌いな椎茸も美味しいと感じられる日がやってくるのかな…とか思いながら、今日は居酒屋メニューを作ろうかなと思います。

最近作れるようになって旨っと思ったのは筑前煮です。
ここまで読んでくださった皆さんには、僕が美味しい筑前煮の作れる男だと覚え帰っていただければ幸いです。